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気仙地方は、平安時代から金の産出地及び塩を主とする海産物の生産地として栄えた地域です。
中世に入ると葛西氏の支配下となり、その知行が室町末期まで続きました。大船渡市の盛町は、葛西氏の家臣千葉氏が統治し、陸前高田市の長部、矢作、横田等にはその地頭が置かれました。
豊臣秀吉による奥州征定後は伊達氏の所領となりましたが、南部藩との藩境に位置するため、伊達藩にとっては戦略上重要な地でした。
明治維新後は、花巻県、江刺県、一関県、水沢県、磐井県、宮城県と所管が移り、明治5年に岩手県の管内となりました。
昭和27年には、気仙郡旧21町村のうち大船渡、盛の2町と、末崎、赤崎、猪川、立根、日頃市の5村が合併して大船渡市になりました。
昭和30年には高田、気仙、広田の3町と、小友、米崎、矢作、横田、竹駒の5村が合併して陸前高田市に、世田米町と上有住、下有住の2村が合併して住田町になりました。
昭和31年には綾里、越喜来、吉浜の3村が合併して三陸村に、さらに昭和42年に町制を施行して三陸町となっています。
平成13年には、三陸町が大船渡市に編入合併し、大船渡市、陸前高田市、住田町の2市1町となっています。 |
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